【Rhino初心者向け】”モデルがぐちゃぐちゃ”を卒業!建築学生のためのレイヤー整理術

Rhinocerous

建築学生の皆さん、こんにちは!

締切間近、先生からの突然の修正指示。「壁だけを半透明にして、柱と床の関係性を見せて」…あなたのRhinoceros(ライノセラス)のデータ、すぐに対応できますか?

オブジェクトが全て同じレイヤーにごちゃ混ぜになっていると、簡単な修正のはずが地獄の作業に…。これは、多くの建築学生が一度は通る道かもしれません。

そんなカオスな状況を未然に防ぎ、スマートにモデリングを進めるための最強の機能が「レイヤー(Layer)」です。この記事を読めば、Rhinocerosレイヤーの基本から建築モデルに特化した実践的な使い方まで、全てマスターできます!

Rhinocerosのレイヤーとは?― 透明な”トレーシングペーパー”を重ねるイメージ

Rhinocerosレイヤー機能とは、一言でいえば「オブジェクトを種類ごとに仕分けるためのフォルダ」のようなものです。

建築学生の皆さんなら、設計製図でトレーシングペーパーを使った経験があるでしょう。通り芯、躯体、建具、家具などをそれぞれ別の紙に描き、必要なものだけを重ねて図面を完成させますよね。

Rhinoのレイヤーは、まさにあの作業をデジタル上で行うための機能です。この「仕分け」をしっかり行うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 表示の切り替えが瞬時にできる
  • 編集したい箇所をすぐに見つけられる
  • 修正作業が圧倒的に楽になる

まずはこれだけ!Rhinoレイヤーの基本操作5選

「便利そうだけど難しそう…」と感じる必要はありません。まずは以下の5つの基本操作を覚えるだけで、あなたのRhinocerosでの作業効率は劇的に向上します。

1. 新規レイヤーの作り方

レイヤーパネルの上部にある「新規レイヤー」アイコンをクリックし、「柱」「壁」「床」など、分かりやすい名前をつけましょう。オブジェクトを作る前に、まず入れる先のレイヤーを用意する癖をつけるのがおすすめです。

2. オブジェクトのレイヤー移動

これが最重要の操作です。

  1. 移動したいオブジェクトを選択します。
  2. レイヤーパネルで、移動させたい先のレイヤー名の上でマウスを右クリックします。
  3. 表示されたメニューから「オブジェクトレイヤーを変更」を選択すれば完了です。

3. カレントレイヤーの変更

チェックマーク(✓)が付いているのが、現在の作業レイヤー(カレントレイヤー)です。これから作成するオブジェクトは、すべてこのレイヤーに入ります。作業したいレイヤー名をクリックして、カレントレイヤーを切り替えましょう。

4. 表示・非表示(電球アイコン💡)

「今は家具が邪魔で作業しづらい…」そんな時は、家具レイヤーの電球アイコンをクリックするだけで、モデル空間から一時的に非表示にできます。もう一度クリックすれば再表示されます。

5. ロック(鍵アイコン🔒)

敷地のコンタラインや通り芯など、動かしたくない基準となるオブジェクトは、レイヤーごとロックしてしまいましょう。鍵アイコンをクリックすれば、そのレイヤー上のオブジェクトは選択も編集もできなくなり、誤操作を防げます。

建築学生のための応用テクニック:サブレイヤーでRhinocerosモデルを神整理!

基本操作に慣れたら、次はこのサブレイヤー機能をマスターしましょう。特に複雑になりがちな建築モデルの管理において、この機能が真価を発揮します。

サブレイヤーとは、レイヤーを階層化(親子関係に)して、より詳細にグループ分けする機能です。これにより、モデル全体の構成が非常に分かりやすくなります。

【そのまま使える】建築モデルのレイヤー構成例

以下は、私が実際にプロジェクトで使っているレイヤー構成例です。この構成を真似するだけでも、データが格段に整理されるはずです。

📂 01_敷地・周辺環境
   ┝ 01_敷地
   └ 02_周辺建物
📂 02_構造
   ┝ 01_通り芯
   ┝ 02_柱
   ┝ 03_梁
   └ 04_壁
📂 03_建具
   ┝ 01_窓
   └ 02_ドア
📂 04_外装
   ┝ 01_屋根
   └ 02_外壁
📂 05_内装・家具
   ┝ 01_床
   ┝ 02_天井
   ┝ 03_家具
   └ 04_添景(人物など)

【プロのコツ】命名規則を工夫する

例のように、レイヤー名の頭に「01_」などの番号を振っておくのがポイントです。こうすることで、レイヤーが自動的に意図した順番に並び、視覚的に探しやすくなります。

まとめ:Rhinoのレイヤーを制する者は、モデリングを制す!

今回は、Rhinocerosレイヤー機能について、基本操作から建築学生向けの実践的な使い方までを解説しました。

レイヤーは、あなたのモデリング作業を「安全」で「効率的」なものに変えてくれる、最高のパートナーです。

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、「オブジェクトを作ったら、すぐ適切なレイヤーに分ける」という作業を習慣化してみてください。締切間際の修正作業で、未来のあなたが絶対に感謝するはずです。

あなたの次の設計課題から、ぜひこのレイヤー整理術を実践してみてくださいね。

レイヤー整理と合わせて、以前解説した『Rhinocerosのエイリアス機能』も使えば、さらに作業が爆速化しますよ。
エイリアス設定についてはこちら↓
【Rhino作業、爆速化計画】知らないと損!コマンドエイリアスでモデリング効率を2倍にする方法

快適なRhinoライフで、最高の作品を生み出してください!

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